「Celestial Dream」試聴研修会

ドリームの則行社長にじきじきにお声をかけていただいてTOAユーザー思い出の地、箱根に行ってきました。
平面波によるSR用スピーカーの発表会です。業界の名だたる研究者がいらしてました。

平面波スピーカーを簡単に説明すると、今までのスピーカーは池に落ちた石ころが作り出す円形状の波面のように空気中に伝わります。平面波はまっすぐな海岸に平行に波が来るように空気中に伝わります。(ちょっと説明があってるかどうか不安ですが)
ラインアレイのスピーカーが各社 ドライバーの指向性を円筒にすることによって、アレイとして音が構成され"今までのスピーカーより歪みなくより遠くに音が飛ぶようになってきた"というような話はもうすでに過去の話のようです。
平面波スピーカー「Celestial Dream」
試聴研修会に行ってきました。
平面をリニアに揺らしで音にするのはいろいろな限界があったようです。
しかし、設計から素材に到るまでいろいろな研究の末、今回の発表にいたったようで、
SR用に向けて2種類のパネルを配列、200HZあたりでバタワースで2WAYにというのが基本のスタイルです。
CDの試聴以外に、ピンマイクやアコースティックギターの生演奏をスピーカーの前でやったり、
パネルを水に漬けたりというようなことも行われました。
まったくリニアに動くので裏側にも逆相で同じ音が出てます。
それを写真のように厚手の和紙で吸音しています。
音は皆さんが何かの機会に自分で聞いてみるのが一番だと思いますが。とにかくこんなにフェイズがそろっている音をスピーカーから聞くというのは未体験なゾーン間違いなしです。
ピンもとってもハウリングしにくくギターもスピーカーの前でめちゃくちゃリアルな音がなってました。
当日のSIMの画面。
バタワースというフィルターがこんなにきれいなはずはないでしょとっても不思議です。
今回はメイン卓にデジデザインの新しいデジタルコンソールが来てましたが、ビジビジと何回ともなくノイズが出ていました。

今日ラインアレイのスピーカーも結局のテーマは 指向性をどんどん失っていく帯域の音をどれだけホーン帯域の減衰に合わせて均等な音場を得ることができるかということに尽きると思われますが、平面波のスピーカーも同じようなテーマがあると思われます。周波数による減衰の違いに対して反比例する特性のスピーカー こんな夢のようなスピーカーもそんなに遠い未来ではないような気持ちにさせてくれました。
2005年6月23日(木曜日)
「Celestial Dream」試聴研修会


平面波スピーカーに興味がある方は
株式会社 エフピーエス www.fps-inc.co.jp

Copyright (C) 2005 www.z-sound.co.jp All Rights Reserved